デビュー50周年記念 諸星大二郎展 異界への扉 Morohoshi Daijiro Exhibition
- 2021.1/24(日)〜3/13(土)
- イルフ童画館
日本中に多数の熱狂的なファンをもち、クリエイターから異分野の研究者まで、あらゆる方面から絶大な支持を誇る漫画家・諸星大二郎(1949年生まれ)。1970年、『ジュン子・恐喝』で実質的なデビューを果たし、74年、『生物都市』で第7回手塚賞受賞、注目を集めます。
その作風は、『生物都市』や『夢みる機械』(1974)などSF的なものから、『妖怪ハンター』シリーズ(1974~)に見られる民俗学・考古学的な視点を持った作品、『マッドメン』(1975~82)など人類学的な考察とスケールを持った作品、『暗黒神話』(1976)などの記紀神話を基に大胆な世界観を披露した作品、『西遊妖猿伝』(1983~)、『諸怪志異』(1984~2011)など東洋文学・思想などから影響が見られる作品、『私家版鳥類図譜』(2000~03)『私家版魚類図譜』(2004~07)など博物学的な視点を感じさせる作品、『栞と紙魚子』シリーズ(1995~)のように、さまざまな要素を盛り込みながら日常をテーマにした作品となっているものまで、幅広いジャンルに渡っています。誰にも真似をすることができないといわれる諸星ならではの絵とも相まって、どの作品においても独特の世界を築き上げています。
本展では、諸星大二郎のデビュー50周年を記念し、代表作の原画約230点を中心に、作品世界に関わりの深い美術作品や歴史・民俗資料などをあわせて展示。読む者を「異界」へと導く魅力の原点へと迫ります。
開催期間 | 2021.1/24(日)〜3/13(土) |
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開催時間 | 10:00~17:00(受付は16:30まで) |
休館日 | 毎週水曜日(祝日の場合は開館) |
会場 | イルフ童画館 |
Website | http://www.ilf.jp/exhibition/archives/001529.html |
お問い合わせ | イルフ童画館 TEL:0266-24-3319 |
料金 | 一般 510円 中・高校生 310円 小学生 160円 ※心身に障がいのある方および介助者1名は無料。(入館の際障がい者手帳をご提示ください。) ※10名以上団体割引あり ※年間入館券、共通入館券等あり |
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関連イベント
日 時…2月7日(日)
講 師…守矢昌文氏(尖石縄文考古館館長)、小松隆史氏(井戸尻考古館館長)(聞き手:当館館長)
時 間…13:30~
会 場…イルフ童画館1階(聴講無料)
定 員…25名
※事前申込が必要です。お申込みは 0266-24-3319 まで
※新型コロナウィルス感染症拡大の状況によって、関連事業の開催や内容が変更になる場合があります
【同時開催】「武井武雄 漫画とペン画展」
2021年1月24日(日)~3月13日(土)
童画家、版画家、造本美術家として知られる武井武雄ですが、1934(昭和9)年に東京朝日新聞にて「赤ノッポ青ノッポ」という漫画を連載していました。桃太郎の子孫が現代日本へ鬼を招待するという物語で、1932(昭和7)年の『読売サンデー漫画』に掲載された「くるみ太郎」がその前日譚となっています。東京朝日新聞に続いて大阪朝日新聞でも連載され、その後書籍化し人気を博しました。「ハツメイハッチャン」はその後に朝日新聞にて連載された漫画で、この2作は武井が生涯で唯一描いた漫画であり、武井の持つユーモア溢れるセンスが漫画にも発揮されています。武井は漫画も童画と同じ精神を持つ「子供の心に触れる絵」であるとし、早くからその存在を肯定的にとらえていました。
本展では武井が描いた漫画を紹介するとともに、戦前から武井が得意としていたペン画や活劇感あふれる童画など、漫画の特徴を持った作品群をご覧いただきます。
会場 | イルフ童画館 |
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住所 | 岡谷市中央町2-2-1 |
電話番号 | 0266-24-3319 |
休館日 | 水曜日、年末年始(12月29日~1月3日)、展示替えによる臨時休館あり |
Website | http://www.ilf.jp/ |